採択について
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こんにちは、フラッグシップ経営の江口です。
9月末に事業再構築補助金第7回の締切があり、それに合わせて(?)か、事業再構築~虎の巻~が公開されています。
申請する際の考え方やテーマの選定方法、採択されやすい業種など、これまでの統計データによる分析と、補助金事務局が「どう考えてほしいか」が詰まっています。
そんな虎の巻を前編・後編に分けてご紹介していきます。
<目次>1 事業再構築の基本的な考え方
まず重要なのは、「コロナウイルスの影響」がある中で「自社が置かれた環境」を把握し、自社の「ありたい姿」を考えることです。
そして、ありたい姿(=5~10年後に実現したい事業・経営や顧客への価値)とのギャップを解消するために「事業再構築」を活用することが適しているかも重要です。
補助金ありき、導入する設備ありきの計画であるかのように見えてしまうと、審査上もマイナスです。
安易に流行のテーマを選定するのではなく、自社を分析して、本当に自社にとって有望な事業なのか?を考えるようにしましょう。・自社が置かれている事業環境を把握できているか?
・自社の強み・弱みを定義できているか?
・自社にとって有望な事業テーマは何か?
2 計画を書く中で抑えるべきトピック13個
虎の巻では、事業計画書で検討が必要な項目(13個の重要トピック)が公開されています。
公募要領からの抜粋ですが、改めて抜き出してみると、計画の中に盛り込めていないトピックもあるかと思います。- 方針:市場/顧客
- 方針:競合
- 方針:SWOT
- 強み:競争優位性
- 強み:新規性/イノベーション
- 目標:付加価値額
- 目標:シナジー
- 目標:生産性
- 計画:財務状況/収益計画
- 計画:投資計画・ROI/資金調達・計画
- 計画:遂行方法/スケジュール
- 計画:体制
- 計画:課題と解決策
事業や地域制に関連のある市場やトレンド、商圏内のニーズ
自社の環境において参入可能か?(競合動向の把握、動向を踏まえた差別化の余地)
市場 /競合 /顧客の調査・分析を基にした自社強み×事業機会
新事業の実現可能性を高めるために、強みの活用と新たな強みの構築
地域社会に貢献するための先進的なデジタル技術を活用した革新的な新事業
目標達成の根拠となる商品/顧客別に細分化した売上/利益試算
再構築に伴う既存事業への顧客/売上増加の貢献
売上成長と併せて考慮すべき”選択と集中” や”効率化” の観点
中長期的に事業遂行が可能な財務状況であるか/ニーズに基づいた売上根拠か
投資回収期間の妥当性/資金調達の内訳
目標から逆算した時系列と担当者
人材面の強みを明確にした社内外の役割体制
事業目標・計画の達成に向けて対処すべき問題と具体的な対応方法
弊社で計画書を作成する中でも、部分点を狙って極力盛り込むようにしています。
今回の虎の巻の中でも、記載漏れが多い箇所はデータで公開されていますので、計画を書く際の参考にしてみましょう。3 意識すれば採択率が変わる?
今回の虎の巻を踏まえて、弊社で特に重要だと考えているポイントをまとめてみました。
意識してみれば採択率が変わるかもしれません。- ★再構築の必要性を再検討
- ★補助金投入の効果を記載する
- ★審査項目の記載ができているか
ありたい姿をしっかり描けているか?自社の問題点だけではなく、新事業で自社がどう変わっていくのかを記載しましょう。
公的な資金が投入されるため、環境分析やリスクも踏まえた上で事業として成り立つ、補助金を投入する効果があるとわかりやすく記載しましょう。
新規性等再構築指針の内容に沿うのはもちろんのこと、資金計画や収益計画の妥当性や事業を実施する体制も記載し、実現性の高い計画であると示しましょう。
特に、虎の巻の分析結果では重要トピックの中で書き漏れがある点についても触れられています。
他社の計画では記載が漏れがちだが点数の獲得ができる箇所については、部分点でも構わないので積極的に狙うことで採択率を上げることができるのではないでしょうか。
※引用:事業再構築補助金Webサイト「事業再構築に向けた事業計画書作成ガイドブック」pdf版p86より
以上が、虎の巻から紐解く事業計画書の書き方でした。次回は、進出する市場の選び方についてお伝えします。 -
令和元年度・令和二年度補正予算「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」(10次締切)の採択実績を更新しました。
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令和元年度・令和二年度補正予算「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」(10次締切)の採択結果が発表されました。
当社では、20件採択されました。
採択されました企業様の設備投資額合計2億6,259万円で、補助金額合計1億4,404万円でした。
採択されました企業様、おめでとうございます。
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こんにちは、株式会社フラッグシップ経営の㮈本です。
事業再構築補助金が6月30日に締切となりましたが、早くも次の事業再構築補助金の公募要領が発表となりました。
次回の締切は9月30日ですので、まだまだ先のように感じますが8月はお盆休みなどを取られる事業者様も多く、例のごとくすぐに締切が近づいてくるのではないかと思います。
事業再構築補助金の一時的な繁忙期が明け、最近では第5回で採択となった事業者様の交付申請手続きや他の時期に採択された事業者様の実績報告などを一部お手伝いしております。
その中で、最近感じた注意点をご紹介致します。
この内容は、事前に知らずに進めていると後で補助金を受けることができない可能性があるので注意が必要な上、申請時に掲示される公募要領には記載されておらず、採択事業者様向けの資料に記載されている内容になります。
今回ご紹介する内容は、事業再構築補助金に限らず他の補助金でも求められておりますが、設備の購入を認められた後に行う手続きである実績報告時に必要となる設備の写真についてです。
補助金の実績報告では、設備の購入が認められた後に購入した設備に対して現物を確認する意味も込めて、事務局へ写真を提出する必要があります。
機械の場合、「設置前・搬入時・据付時」の写真が必要となります。小型の機械設備であれば写真を撮り忘れていた場合、設備を移動すれば写真を撮ることは容易ですが、製造業の方がよく導入される設置工事が必要となる大型の機械設備であれば、容易に動かすことができないため設置前の写真を撮り忘れていた場合、後で動かして写真を撮ることはほぼ不可能となります。
設置工事を行う業者の方が、現場確認のため事前に設置場所の写真をおさめているケースもありますが、実際に補助金が採択され大型設備を設置する場合は業者任せにせず、事前に写真を撮っておくことがオススメです。
また、事業再構築補助金では建物の建設や内外装工事が認められており、こちらも工事着工前や工事中の写真さらには完成時の写真を撮影し、提出する必要がありますのでご注意下さい。
これまで、工事により建物を建設する事業者様や内外装工事を実施する事業者様に対しては事前に写真が必要なる旨をお伝えしておりますので、後でトラブルとなるケースはなかったですが、今後事業再構築補助金をお考えの事業者様は十分にご注意下さい。
その他、保険または共済に加入する義務が発生する場合もあり契約書・証券等のコピーを提出する必要があるなど、実績報告の段階ではさまざまな提出書類が必要となります。
採択された事業者様は、はじめに交付申請の手続きを行いそちらの資料を優先的に確認することが多いですが、その先にある実績報告に必要となるマニュアルなども確認しておくことで、その後の作業や資料の準備がスムーズに運びますので、事前に実績報告のマニュアルを確認しておくことをオススメ致します。
実績報告のマニュアルはこちらから
https://jigyou-saikouchiku.go.jp/pdf/documents/jissekihokoku_manual.pdf
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こんにちは、フラッグシップ経営の秋定です。
6月9日に事業再構築補助金の第5回締切の採択発表がございました。
採択された事業者様は安堵されていることかと思いますが、順次、交付申請を進めていただく必要がございます。
我々はよく、ご説明させていただく際に、学校の入学試験における合格発表が採択発表で、入学手続きが交付申請とお伝えさせていただいております。
したがって、交付申請を経て諸手続きを行わないと補助金が交付されません。
そんな交付申請ですが、非常に煩雑だと思われている方が多い印象を受けます。
事務局から交付申請のマニュアルが「Jグランツ入力ガイド」に掲載されていますが、確かに35ページに及びページ数を見ただけで読むのが億劫になってしまいます。
しかし、本当に必要なページを挙げさせていただくとP17〜P25ページまでとなっております。
こう見ると、一気に手続きがしやすそうに感じますよね。
ここで一点ご注意いただきたいのですが、第4回公募の事業者様より「取得財産に係る誓約書」の提出が必要となっているのですが、6/20現在、第7版へマニュアルがアップデートされたにも関わらず、記載がありません。
事業者様宛に提出の旨がメールで送られているそうですが、見落としがちですので、スムーズに申請を行うためには忘れずにご提出ください。
また、ご提出いただく資料の中に見積書・相見積書がありますが、品目が一致していないことが多く再提出をお願いされ、時間を要することが多いようです。
これから交付申請を行う事業者様は、よくある交付申請時の不備も併せてご覧いただき、交付申請を進めて頂ければと思います。
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令和2年度補正予算「事業再構築補助金」(第5回)の採択実績を更新しました。
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令和2年度補正予算「事業再構築補助金」(第5回)の採択結果が発表されました。
弊社では、26件採択、設備投資額11億8,781万円、補助金採択額7億9,085万円でした。
採択されました企業様、おめでとうございます。
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こんにちは、株式会社フラッグシップ経営の㮈本です。
昨日、事業再構築補助金の第5回の採択発表がありました。
全国的な採択率について、一般枠は39.7%、緊急事態宣言枠は66.6%の結果となりました。
結果の採択率から判断すると緊急事態宣言枠での申請の方が、採択金額の上限が低い分採択される確率は高いようです。
今回、弊社でご支援させていただいた事業者様は一般枠での申請や緊急事態宣言枠での申請など、さまざまな事業者様がいらっしゃいましたが、半数以上が無事採択となりました。
携わった事業者様が採択され、新しい事業を始めることを喜んでおられる声を聞くと非常にうれしく思います。
しかし、今回の事業再構築補助金で採択されなかった事業者様もいらっしゃいますので、今回不採択であった理由を確認し、再度修正を行い採択されるように準備して参ります。
不採択理由は、抽象的な表現が多く不採択の原因の根幹をなかなか把握しづらいことが多いですが、不採択の先の多くは新事業の市場や販売先の選定、さらには競合企業の分析が浅い内容の計画書であると、不採択となってしまっていることが多いように感じます。
不採択となった先は、再度申請することができますが中には投資のタイミングや手続きが面倒になって申請をやめてしまうケースもあります。
私がご支援し、今回の補助金で採択された事業者様の中には、事業再構築補助金の第1回から事前着手制度を利用して申請を出し続けた事業者様がいらっしゃいます。
事業者様自体も、5度目の申請のため採択に関しては正直諦めていたとお話されていましたが、採択されたことをお伝えすると事業再構築補助金を機に会社を何とか立て直すためのキッカケになりそうだと喜んでいただけました。
途中何度も申請自体を辞めようかと相談を受けましたが、打席に立てるなら立ち続けましょうとお話してきた結果が、今回身を結び本当に良かったと思っています。
専門家として、できるだけ少ない回数で採択まで結びつけることが重要であると思いますが、申請が可能な限り出し続けることも事業者様に喜んでもらうサービスのひとつであると感じています。
弊社では、1回目の申請で採択される事業者様が多くを占めておりますが、2~4回チャレンジして採択される事業者様も回を重ねるごとに増加しているように感じます。
今回、不採択であった事業者様もタイミングが許されるのであれば、あきらめず打席に立ち続けることが採択への近道になると思いますので、最後まで諦めず申請し続けることをオススメします。