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こんにちは、中小企業診断士の木戸です。
事業再構築補助金やものづくり補助金などは、事業計画書の作成や必要な資料の準備、打ち合わせなどトータルで数十時間をかけて申請することが一般的です。
当たり前の様ですが、申請要件の確認や必要事項の準備は入念に行わなければなりません。
どれだけ気を付けていても、何度も繰り返し伝えていても、「申請要件に合致していない」、「GビズIDプライムアカウントではなかった」など直前になっては取り返しのつかない問題が発生するものです。
申請が出来なければ、全てが無駄だったことになります。「支払い済みの着手金」、「計画策定などにかかった作業時間」、「設備メーカーが営業に費やした時間」など多くの時間やお金が無駄になります。全員が損をするのです。
そして、申請が遅れることで事業着手が遅れ、生産性向上や品質向上などが出来ず本業で損をすることが何よりも大きな損です。
今年度は事業再構築補助金、ものづくり補助金ともに公募が継続する予定ですが、今一度、申請要件や必要事項に漏れがないかをしっかりと確認してみてください。
ご不明な点等がございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせください。
中小企業診断士 木戸貴也
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皆さん、こんにちは。フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。
1次公募が終わりました。
私どもは顧問先や経営改善の案件も多く、様々なことを同時進行で進めなければならないので、とにかくタイムマネジメントと体力・気力勝負がポイントでした。
さて、当社の状況はさておき事業再構築補助金の総括です。
必要書類が多く、事前準備が面倒でそれが疲れましたが、申請書自体は公募要領に沿った内容をうまく表現すれば良いだけです。
ヒアリングとストーリー構成を固めてしまえば、あとは、時間との戦いでした。
会社全体で約30の申請を行いましたが、事業者様の特徴は大きく2つに分かれておりました。
「自社の強みを活かして、新しい分野へ」
「自社の強みとは関係なく、やりたいことをやる」
事業再構築補助金の公募要領と照らし合わせれば、両方とも申請に問題はないですし、採択にも影響はないと思われます。
しかし、申請書を書きながら「自社の強みとは関係なく、やりたいことをやる」は危険だなとつくづく感じました。
と申しますのも、そのような企業の大半はコロナとは関係なしに売上規模が減少傾向、財務体質が脆弱だからです。
おそらく採択されて、新しい分野のビジネスを立ち上げても上手くいかないだろうなと私の第6感が働きました。
一方で前者の「自社の強みを活かして、新しい分野へ」の企業様は財務体質も非常によく、コロナの影響を本気で乗り越えていこうという強い意志を感じることができました。
30年生き残る企業が0.2%という統計がある中で、何のノウハウも経営資源もないが、「流行っているからやる」「補助金がもらえるからやる」という安易な発想では経営とは言えないかと思います。
そういったスタンスの問い合わせや相談は基本的に受けないようにしていますが、そういった類の相談に限って話が長いです(苦笑)
自社の強みや経営資源を活かしながら全く新しい取り組みを行う「関連多角化」は応援したくなりますが、「コンサルティング会社だけどラーメンが好きだからラーメン屋やります」みたいな「無関連多角化」はどうも力が入りません。
確実に失敗するのが目に浮かびますし、仮に採択されてもその財源は税金ですから余計に複雑な気持ちになるのです。
やりたいこと、ノウハウがないことをゼロからやるのは並大抵のことではありませんので、事業者様にはしっかりと責任と覚悟をもって、経営に励んでいただきたいと思います。
30件も申請したので、採択・不採択それぞれの特徴がわかると思いますので、またどこかでお伝えします。
これから申請をお考えの方、当社に依頼される方は【自社の強みや経営資源を活かしながら全く新しい取り組みを行う「関連多角化」】の案件でお願いします。
では、6月中旬の発表を楽しみにしながら2次申請に取り掛かります。
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こんにちは、㮈本です。
いよいよ、今週4月30日金曜日に事業再構築補助金の1次締切となります。
弊社でも各担当者が事業計画書の作成や電子申請に追われています。
第一回の申請締切を終えていませんが、今回の補助金では準備する資料がこれまでの、ものづくり補助金などと比較しても異常に多く、いかに事前準備を出来ているかが、勝負となるように感じます。
事業計画書を作成する際に、基本的には各担当者が事業計画書の入り口から出口までを作成しますが、これも作成依頼をして頂く事業者様のご協力があって初めて、作成することが可能となります。
今回の申込には、資料をなかなか提出してもらえないことや、しばらく放置されることもしばしばありました。
第一回が通りやすいから、申請したいという意思はよくわかりますが、資料を用意していただかなくては進むものも進みません。
自身の反省としては、事業者様都合を考えすぎた結果、資料徴求のハンドリングが上手くいかなかったことだと思います。
事業計画書は、事業者様と弊社の両方の協力の元で作成できる資料であり、今後もその関係性は続けていきたいと思います。
関係性を続けるためには、時として事業者様には強くいう必要もあるということを、今回の補助金を通して感じたことであり、今後改善していかなくてはいけないことであると思います。
第一回の感想としては少し早いですが、資料作成や申請作業をしていて感じたことを記載させて頂きました。
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こんにちは、中小企業診断士の木戸です。
春は始まりの季節であり、各補助金の公募が始まる季節でもあります。
弊社では「ものづくり補助金」と「事業再構築補助金」の申請支援をさせていただいており、多くの経営者様とお話しさせていただく中で、「補助金があるから○○をする方」や「補助金に合わせた事業活動を行う方」が一定数いらっしゃいます。
経営改善・事業再生のご支援も行う弊社からすると「良い商品や技術があるので、本気で本業を改善すれば、補助金以上に儲かるのに」と感じることもありますが、経営者様にその旨を伝えても理解を得られることは少ないですし、財務状況は決して良くはないケースが大半です。
様々な補助金を活用することを否定するつもりはありませんし、むしろ積極的に活用すべきだと思っていますが、間違っても補助金を「目的」としてはなりません。
必ず補助金は何かをするための「手段」として考えなければなりません。
特に事業再構築補助金は「採択されやすい」や「6,000万円の補助金がもらえる」などの甘い言葉が先行していますが、本来、自社がやるべきことは何かを忘れないようにしなければ、補助金をもらうだけで事業の再構築などできるはずがありません。
今年度も様々な補助金の公募が続く予定ですが、申請時には一度「手段ではなく目的となっていないかどうか」を考えてみてはいかがでしょうか。
中小企業診断士 木戸貴也
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令和元年度・令和二年度補正予算「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」(5次締切)の採択結果が発表されました。
当社では、9件採択されました。
採択されました企業様の設備投資額合計1.1億円で、補助金額合計6.7千万円でした。採択されました企業様、おめでとうございます。