2021年5月
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皆さん、こんにちは。フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。
あと、2〜3週間で事業再構築補助金の1次締め切りの採択発表です。
事業者の皆さんはもちろんのこと、私どものような専門機関も楽しみと不安が交錯しています。
当社では公募要領に記載の審査項目や、そもそも事業再構築補助金がなぜ登場したのかなど、背景や国の狙いを理解した上で申請書の雛形を作成します。
特に気をつけているのは公募要領に忠実に沿うこと、奇を衒うことなく原理原則を守ることです、
それを守っていればそれなりの結果を出せると確信していますが、それでも結果を手にするまではやはり不安はつきまといます。
これから2次締め切りの申請書を作成していきますが、1次締め切りの時と同様に基本に忠実に取り組み、1次の結果が出たタイミングで改善点や反省点を反映させたいと思います。
我々のような専門家も申請して終わりではなく、今後の作戦や起こりうる事象を想定しているのです。
一方で、事業者様には確固たる決意と申しますか、真剣に事業再構築に取り組んでいただきたいと思います。
思いつきの事業、自社の経営資源が全く活かせないもの、補助金目当て、やる気はないが補助金は欲しいという類の事業者様も残念ながら一定数存在します。
そういった事業者様は「資料の提出が遅い」「運転資金が少ない」「債務超過」「交際費が高い」「儲かればなんでも良い」「専門家に丸投げ」という特徴があります。
これらの特徴は恐ろしいほど共通しています。
補助金に取り組む姿勢一つでも、その経営者の経営スタンスが分かりますし、話をするだけで決算書の中身を見なくともバランスシートの良し悪しも大体分かります。
補助金は返済不要で、採択されれば本当に「得」をする制度ですが、採択された企業は生産性の向上や雇用の促進、納税など社会的な責務を果たすことが求められます。
専門家も採択された企業の発展を願っているので、申請すると決めた場合は真剣に取り組み、採択された後は社会的責務があることを念頭に置いて事業に臨んでいただければと思います。
補助金を活用して「得」をするだけでなく「徳」を積んでいけるような事業を行っていただければ、専門家冥利に尽きるというものです。
それでは、また次回です。
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事業再構築補助金2次公募(令和3年7月2日締切)の申請サポートの受付を開始しました。
申請をご検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。
事業再構築補助金の申請には、GビズIDプライムアカウントが必要です。
取得がまだの方は、下記専用サイトからご登録ください。
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こんにちは、㮈本です。
先週、5月13日にものづくり補助金の6次締切が終了しましたが、今回は事業再構築補助金と同様に最終日にサーバーがダウンしてしまいました。
幸い、すぐにサーバーは復活しましたが、これまでより申請者が増えたことが要因でサーバーがダウンしたとすれば、今後も補助金の競争は激化することが予想されます。
また、申請者が増えれば自ずと、綿密な内容の事業計画書を作成することや加点項目を取ることが他社との差別化となり、採択に近づくことが可能性を高めます。
次回のものづくり補助金の締め切りは8月17日であり、事業再構築補助金は7月上旬を予定しておりますが、事業再構築補助金に関しては、明確な公募要領がまだ発表されていません。
準備書類は不明確な状態ですが、前回と大きく変更されることはないと思われます。(個人的な意見です)
弊社では、事業者様に申請に必要な資料を早急にご準備頂くように、アナウンスしています。
資料が早く整えば、事業計画書を作成する時間を確実に確保することが可能であり、綿密な内容の計画書を作成することができるからです。
ものづくり補助金に関しては、まだ3ヵ月程度あるのでなかなか、慌てることはないと考えられている事業者様も多いと思います。
しかし、弊社がものづくり補助金の加点項目として取得をご支援している事業継続力強化計画が、次の7次締切から承認を受けたもの以外加点とされないことがわかっています。
(これまでは、事業継続力強化計画を申請しているだけで加点がもらえていましたので、電子申請日に間に合えば加点となっていました。)
ものづくり補助金が採択される可能性を高めるためには、加点項目を何点とるかも重要な役割を担ってきますので、他社より採択確率を上げるためには、早急な資料準備や計画書の準備を行うことが、今後の補助金申請には必要不可欠になってくることが予想されます。
1社でも多くの事業者様が採択されるためにも、計画書や加点項目をしっかりと準備し、事業者様の支援を続けていけたらと考えております。
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ものづくり補助金の7次締切分(令和3年8月17日締切)の申請サポートの受付を開始しました。
申請をご検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。
ものづくり補助金の申請には、GビズIDプライムアカウントが必要です。
取得がまだの方は、下記専用サイトからご登録ください。
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こんにちは、中小企業診断士の木戸です。
事業再構築補助金やものづくり補助金などは、事業計画書の作成や必要な資料の準備、打ち合わせなどトータルで数十時間をかけて申請することが一般的です。
当たり前の様ですが、申請要件の確認や必要事項の準備は入念に行わなければなりません。
どれだけ気を付けていても、何度も繰り返し伝えていても、「申請要件に合致していない」、「GビズIDプライムアカウントではなかった」など直前になっては取り返しのつかない問題が発生するものです。
申請が出来なければ、全てが無駄だったことになります。「支払い済みの着手金」、「計画策定などにかかった作業時間」、「設備メーカーが営業に費やした時間」など多くの時間やお金が無駄になります。全員が損をするのです。
そして、申請が遅れることで事業着手が遅れ、生産性向上や品質向上などが出来ず本業で損をすることが何よりも大きな損です。
今年度は事業再構築補助金、ものづくり補助金ともに公募が継続する予定ですが、今一度、申請要件や必要事項に漏れがないかをしっかりと確認してみてください。
ご不明な点等がございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせください。
中小企業診断士 木戸貴也
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皆さん、こんにちは。フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。
1次公募が終わりました。
私どもは顧問先や経営改善の案件も多く、様々なことを同時進行で進めなければならないので、とにかくタイムマネジメントと体力・気力勝負がポイントでした。
さて、当社の状況はさておき事業再構築補助金の総括です。
必要書類が多く、事前準備が面倒でそれが疲れましたが、申請書自体は公募要領に沿った内容をうまく表現すれば良いだけです。
ヒアリングとストーリー構成を固めてしまえば、あとは、時間との戦いでした。
会社全体で約30の申請を行いましたが、事業者様の特徴は大きく2つに分かれておりました。
「自社の強みを活かして、新しい分野へ」
「自社の強みとは関係なく、やりたいことをやる」
事業再構築補助金の公募要領と照らし合わせれば、両方とも申請に問題はないですし、採択にも影響はないと思われます。
しかし、申請書を書きながら「自社の強みとは関係なく、やりたいことをやる」は危険だなとつくづく感じました。
と申しますのも、そのような企業の大半はコロナとは関係なしに売上規模が減少傾向、財務体質が脆弱だからです。
おそらく採択されて、新しい分野のビジネスを立ち上げても上手くいかないだろうなと私の第6感が働きました。
一方で前者の「自社の強みを活かして、新しい分野へ」の企業様は財務体質も非常によく、コロナの影響を本気で乗り越えていこうという強い意志を感じることができました。
30年生き残る企業が0.2%という統計がある中で、何のノウハウも経営資源もないが、「流行っているからやる」「補助金がもらえるからやる」という安易な発想では経営とは言えないかと思います。
そういったスタンスの問い合わせや相談は基本的に受けないようにしていますが、そういった類の相談に限って話が長いです(苦笑)
自社の強みや経営資源を活かしながら全く新しい取り組みを行う「関連多角化」は応援したくなりますが、「コンサルティング会社だけどラーメンが好きだからラーメン屋やります」みたいな「無関連多角化」はどうも力が入りません。
確実に失敗するのが目に浮かびますし、仮に採択されてもその財源は税金ですから余計に複雑な気持ちになるのです。
やりたいこと、ノウハウがないことをゼロからやるのは並大抵のことではありませんので、事業者様にはしっかりと責任と覚悟をもって、経営に励んでいただきたいと思います。
30件も申請したので、採択・不採択それぞれの特徴がわかると思いますので、またどこかでお伝えします。
これから申請をお考えの方、当社に依頼される方は【自社の強みや経営資源を活かしながら全く新しい取り組みを行う「関連多角化」】の案件でお願いします。
では、6月中旬の発表を楽しみにしながら2次申請に取り掛かります。
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