申請書
-
皆さん、こんにちは。フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。
1次公募が終わりました。
私どもは顧問先や経営改善の案件も多く、様々なことを同時進行で進めなければならないので、とにかくタイムマネジメントと体力・気力勝負がポイントでした。
さて、当社の状況はさておき事業再構築補助金の総括です。
必要書類が多く、事前準備が面倒でそれが疲れましたが、申請書自体は公募要領に沿った内容をうまく表現すれば良いだけです。
ヒアリングとストーリー構成を固めてしまえば、あとは、時間との戦いでした。
会社全体で約30の申請を行いましたが、事業者様の特徴は大きく2つに分かれておりました。
「自社の強みを活かして、新しい分野へ」
「自社の強みとは関係なく、やりたいことをやる」
事業再構築補助金の公募要領と照らし合わせれば、両方とも申請に問題はないですし、採択にも影響はないと思われます。
しかし、申請書を書きながら「自社の強みとは関係なく、やりたいことをやる」は危険だなとつくづく感じました。
と申しますのも、そのような企業の大半はコロナとは関係なしに売上規模が減少傾向、財務体質が脆弱だからです。
おそらく採択されて、新しい分野のビジネスを立ち上げても上手くいかないだろうなと私の第6感が働きました。
一方で前者の「自社の強みを活かして、新しい分野へ」の企業様は財務体質も非常によく、コロナの影響を本気で乗り越えていこうという強い意志を感じることができました。
30年生き残る企業が0.2%という統計がある中で、何のノウハウも経営資源もないが、「流行っているからやる」「補助金がもらえるからやる」という安易な発想では経営とは言えないかと思います。
そういったスタンスの問い合わせや相談は基本的に受けないようにしていますが、そういった類の相談に限って話が長いです(苦笑)
自社の強みや経営資源を活かしながら全く新しい取り組みを行う「関連多角化」は応援したくなりますが、「コンサルティング会社だけどラーメンが好きだからラーメン屋やります」みたいな「無関連多角化」はどうも力が入りません。
確実に失敗するのが目に浮かびますし、仮に採択されてもその財源は税金ですから余計に複雑な気持ちになるのです。
やりたいこと、ノウハウがないことをゼロからやるのは並大抵のことではありませんので、事業者様にはしっかりと責任と覚悟をもって、経営に励んでいただきたいと思います。
30件も申請したので、採択・不採択それぞれの特徴がわかると思いますので、またどこかでお伝えします。
これから申請をお考えの方、当社に依頼される方は【自社の強みや経営資源を活かしながら全く新しい取り組みを行う「関連多角化」】の案件でお願いします。
では、6月中旬の発表を楽しみにしながら2次申請に取り掛かります。