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こんにちは、中小企業診断士の木戸です。
今年度は事業再構築補助金やものづくり補助金などの申請締切、採択発表が毎月のように続いており、経営者や各支援機関、金融機関などが積極的に活用されていることでしょう。
これらの補助金には審査項目が公募要領に記載されており、「何を審査するのか」が明確になっています。
しかし、審査項目に書いてあることを事業計画書に記載すれば採択されるというものでは無く、審査項目を抑え、かつ審査員に刺さる計画書でなければ採択は難しくなります。
各専門家がそれぞれにノウハウ等を蓄積しており、重要視していることは異なると思いますが、私が審査項目と同じように重視していることは3つあります。
1つ目は、ストーリーに一貫性も持たせることです。
一見、あたりまえのように感じられるかもしれませんが、経営者自身が作成した計画書や他社が作成支援した計画書を見る機会もあるのですが、不採択となった企業様の計画書はやはりストーリーが弱い、分かりにくいといったケースが散見されます。
ストーリーに一貫性を持たせるためには、いろいろな方法があると思いますが事業再構築補助金やものづくり補助金に限っては、特に「お客様のお客様」や更にその先にお客様(または消費者)までを意識して表現できているかどうかです。お客様が抱えるニーズが、その先のお客様の問題(未解決のジョブ)を解決すること、消費者の問題(未解決のジョブ)を解決できるかどうかということです。2つ目は、各補助金の「事業の目的」を理解し、計画書に反映することです。公募要領では冒頭に出てくることが多く、見落としがちですが、「この補助金はどういった目的で税金が使われているのか」を理解することは、重要です。
3つ目は、全体的にバランスよく記載することです。ついつい最も主張したいことを手厚く書いてしまいますが、審査項目は多岐に渡りますので、事業計画書(その1、その2など)で極端に記載が多い項目や少ない項目があれば、書きすぎていないかどうかをもう一度見直しましょう。
この3つのポイントが漏れなくダブりなくではありませんが、事業計画書を作成する際に検討してみてください。
中小企業診断士 木戸貴也
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フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。
6月29日は「ものづくり補助金6次の採択発表」、7月2日は「事業再構築の2次公募の締切」でした。
当社はものづくり補助金、事業再構築補助金の申請についてはかなりの件数をこなしていますので、資料収集とヒアリングを終えてしまえば比較的スムーズに申請書の作成を行うことができます。
苦労に苦労を重ね、申請書をすべて完成させた時は達成感と充実感(少しの不安)を得ることができます。
しかし、メールや電話のレスポンスが悪い、何度催促しても資料を揃えない、毎回事業内容がコロコロ変わる、態度が横柄というような事業者が一定数存在するので、そこが補助金の申請で最もストレスがかかります。
そういう事業者は「補助金を貰えれば何でもいい」「貰えるものはとりあえず貰う」というスタンスですので、話が嚙み合いません。最近では少しでも波長が合わないと感じたら、こちらから断っています。(私は媚びてまで仕事を欲しいと思わない性格ですので・・・)
一方で、真摯に経営に取り組み、補助金を活用して会社を成長させたいという事業者は資料の提出も早く、打ち合わせでもしっかり自身の考えを述べられます。このような事業者の案件はやはり採択率も高い傾向にあります。
補助金を採択させるには事業者と我々専門家の協力が不可欠です。お互いに協力しなければならないのにも関わらず、専門家を下請けみたいに使う事業者が一定数存在するのは本当に不快ですし、残念です。
とはいえ、私は社員を守る責任もありますし、顧客を選ぶ権限もありますので態度の悪い事業者とは距離を置くことにしています。
事業者においては専門家に丸投げするのではなく主体性をもって取り組んでいただきたいと思います。
それが自社を見つめ直す機会にもなり、将来ビジョンを検討する機会にもなります。
そうすれば、申請書の作成そのものが
採択・不採択に関わらず意味のある書類になるのではと思います。
それでは、また次回です。
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令和元年度・令和二年度補正予算「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」(6次締切)の採択結果が発表されました。
当社では、18件採択されました。
採択されました企業様の設備投資額合計2.3億円で、補助金額合計1.4億円でした。採択されました企業様、おめでとうございます。
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こんにちは、フラッグシップ経営の㮈本です。
令和3年6月16日、事業再構築補助金第一次締切の緊急事態宣言特別枠、18日一般枠の採択発表がありました。
事業再構築補助金は、弊社でも多くの事業者様の事業計画書を作成したため、他の補助金以上に採択結果が気になっておりました。
結果としては、12件の事業者様が採択となりました。
採択された皆様、本当におめでとうございます。
今回の事業再構築補助金は、補助金の概要が発表された段階では、第一回の採択率はかなり高くなることが予想されておりましたが、全体を通した感想はかなり厳しいものとなりました。
既存事業の強みを活かすことができ、売上達成要件を明確に記載し説明することができた計画書は比較的採択率が高かったように思います。
今回、弊社でご支援させて頂いた事業者様でも残念ながら不採択となってしまった事業者様がいらっしゃいます。
事業再構築補助金では、不採択の理由を事務局に尋ねることができるので、何が計画として足りなかったのかを確認し、再度2次締切や3次締切で再度申請されることをお勧めしています。
弊社でも、今回採択された事業計画書を元に採択率を高める事業計画書を1つでも多く作成し、1社でも多くの事業者様が採択されるように、計画書をブラッシュアップしていきます。
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令和2年度補正予算「事業再構築補助金」(第1回)の採択結果が発表されました。
弊社では、12件採択されました。
採択されました企業様、おめでとうございます。